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2009年01月08日

ベアリング脱脂について考える…。

まいど!パンチ

と言うよりも、あけましておめでとうございます!

年末年始にかけて、飲み会や走行会で富士スピードウェイ走ったりとかなりいろんなことがあっていまだ釣りに行っていません

早くも、禁断症状が出ています。ガーン


んで、新年一発目の今回はふぁんふぁん的ベアリング脱脂方についてご紹介

まぁ~、いつも書きますがこのやり方は「ふぁんふぁん的」なんで正解じゃぁありません

何かのヒント的ってか、こんなやり方もあるんだなぁ~みたいな感じで見てください。

合言葉は「各自自己責任で」でおねがいします


それでは行きたいと思います。



リールチューニングを行う上でベアリングチューンって重要ですよね。

前にも「ベアリング公開編」で書きましたが、ベアリング増し、精度のいいベアリング、脱脂&オイルチューン、って感じで大体3種類あると思います。

んで、チューンする上で究極を狙うなら脱脂&オイルチューンだと思います。

まぁ~、耐久性を狙うならベアリング増し、精度のいいベアリングをそのまま使ったほうがいいと思います。

んで、このベアリングの脱脂&オイルチューンをやるに当たって、必ず脱脂をしなければいけません。


この脱脂って作業がこれまた大変…。

リールで使用しているベアリングって大体両側シールドタイプのベアリング。

よくある、フィルムケースに溶剤入れて、シャカシャカして乾かす脱脂法でやった場合…。

これ、抜けたつもりでも結構残ってたりするんですよね…。

この、残ったグリスが悪さをして脱脂したらゴロ付くってことが良くあります

んで今回は、もっと作業精度を上げたバージョンでご紹介できたらと思います。

さらに、贅沢言ったらきりが無いので、準備するものや作業手順など、比較的手に入れやすいものを使い、簡単で誰でも出来て健康を害さないものを使用して安全に出来るやり方で行きたいと思います

んで、まずは脱脂するにあたり、ベアリングの中のグリスを溶かす溶剤が必要ですよね!

ふぁんふぁん的には、今はこれを使っています。

ベアリング脱脂について考える…。

これ、市販のパーツクリーナー。

何でこれかって?

入手のしやすさと、この量でスプレー式で安いから。しかも中~速乾性なんで。

有機物フリーみたいな体にいいやつ?ってのもあります。

しかも、でっかいサイズでも安売りしているところでは400円程度でかえます。

ちなみに、噂のモノタロウさんだと840ml入って、約260円程度で買えます。

そのほかにも、金属洗浄用のホワイトガソリンも使ってますが、値段は量からすると安いのですが、いつも注文している最低ロットが20リッターってことと、すぐに入手できないので一般向けではないのでここではパス!

それと、よ~くジッポーライター用のオイルで脱脂ってありますが、入手のしやすさはダントツですが、あの量であの値段は…。
洗浄力もちょっと頼りないかも…。

金属シール仕様のベアリングであれば塗料用の薄め液やシンナーが使えますが、大体洗浄するのって部屋ですよね
部屋中シンナー臭くなって、ラリパッパってのもねぇ…。
安くて比較的入手しやすいのでこれでもいいですが、健康のこと考えるとちょっと…。

それと、しっかり洗浄するならかなりの量を使いますので、できるだけ安く、量があって体に良い物がいいと思います


んで、洗浄に必要なものなんですが、そのほかに洗浄用の入れ物が必要です

今回は、ラジコン用のベアリング洗浄用専用容器を使用します。

ベアリング脱脂について考える…。

これのいいところは、なかに網の筒があり、脱脂して次の作業するときに取り出しやすい!

もし、入手できなければ、なにかの入れ物に洗浄液をある程度入れられるものがいいと思います。

そのときは、できるだけプラ容器はやめて100均で売っているステンレスのコップがガラスのコップなんかいいと思います。

使用する溶剤によってはプラ容器を溶かしてしまうものもあるのでご注意を!


んで、今回無くてはならないもの

ベアリング脱脂について考える…。

これ、パソコンのキーボードなんか掃除するスプレー式のエアーダスター

本当は、コンプレッサーにフィルターかませてエアーをしようしたいのですが、一般家庭だとまず無理なんで、これが一番入手し易くて安いから今回はこれ。

これ、意外と使えるんです。

リール組むときやパーツを組むとき、ギアにグリスを塗るときなんか、これが一本あるだけでかなり組立て精度が上げられます。

ほんの一手間なんですが、組む時にその組むパーツにエアーダスターで1吹きしてホコリやごみを飛ばすだけ

整備の基本です!

意外と簡単!だけど、皆さん結構やってないんですよね…。

知り合いの自分チューン仕様のリールを扱うときがあるのですが、バラしてびっくり!ホコリやごみが結構入ってる

しかもボディーとケースの合わせ目にガッツリ入ってたり、ギアのグリスの中にごみが入ってたり…。

こんなんじゃ、いくら間違えなく組んでもクリアランスの狂いやトラブルの原因です。

まぁ、大概皆さんリールメンテするところって自分の部屋だと思うんで、必ずって程ホコリやごみは入ります。(自分の家にクリーンルームがある人は別ですが…)

なんで、この一手間加えることでかなりの割合で組立て精度が上げられますので、これ絶対買っておいて損は無いと思います。

いつも通り話それましたが(笑)次…。

ドライヤー。

想像付くと思いますが、乾燥用であると確実です。

後は、ピンセットかな?

それと、ウエスは絶対に持っていてください!

いらない、服かなんか切り裂いて使ってもいいのですが、たくさん使用するので、できれば市販のペーパーウエスがいいと思います。

キッチンペーパーでも代用できますが、固くてゴアゴアしていて、さらに毛羽立ちやすいので、使う場合は気をつけてください。

ふぁんふぁん的には、ロールタイプのペーパーウエスがいいと思います。


それでは次手順。

まず、ベアリングの本体についている、ごみやホコリをペーパーウエスで拭いてあげます。

洗浄液を極力汚さないようにするための一手間です

新品のベアリングを洗浄する場合は、まずベアリングを何回か回転させて、中のグリスを安定させダストシールからはみ出たグリスを
ふき取ってください。

んで、洗浄ボトルに洗浄液を1/3~1/2ぐらい入れます。

ここでは、初期洗浄なんで何も考えずにベアリングを入れてください。


漬け込んだ状態で手で回せるベアリングはまわしては、漬け込んでの繰り返しを行ってください。

このとき、決してシャカシャカ振らないでください!

シャカシャカしたくなりますが、リールで使用するベアリングなのでちょっとの衝撃ですぐにゴロ付く原因になりますので、ご注意を!

本当、30~40センチの高さから落っことしただけで、すぐにゴロ付きます!

ラジコンのベアリングなんかだと、高速回転域で使用するので、一度高速回転で回ってしまえば関係ないのですが、管釣りで使用するリールなんかは超低回転域なので、ちょっとの衝撃ですぐに分かるぐらいゴロ付きます。


次に、漬け込んだベアリングを取り出して、ペーパーウエス上において、エアーダスターでベアリングのダストシールの隙間を狙ってプシュ~って、吹いてください!

ベアリング脱脂について考える…。

ベアリング内に満たされていた、洗浄液と共にグリスが出てくると思います。

ここでも、漬け込み→エアーブローの順で何回か繰り返します。ここで、また洗浄液中でベアリングを回したら尚いいと思います。

んでもって、ここまでやったら、かなり洗浄液が汚れてくると思います。

汚れたら、交換しましょう!汚れたままだとベアリング内にごみが入りやすくなるのでご注意を

そったら、再び洗浄液を入れて、ベアリングを入れます。

ここからが重要で、洗浄液中のベアリングに先ほどと同じように、ベアリングのオイルシールとの隙間に向かってエアーダスターでブクブクって吹いてあげます。

ベアリング脱脂について考える…。

こんな感じに、いきよいよく隙間に吹き込みます。

このやり方、実際の現場でもこんな感じでベアリングの洗浄をしています。

結構しっかり洗浄できますよ!

しかも、シャカシャカしないんでベアリングにもやさしい!

表やったら、次は裏、さらに回してみて…って感じで何回かやってみてください。

こうすると、先ほどまでの初期洗浄では落とせなかった、グリスが結構出てくると思います。

ここまできたら、ほとんど完了なんですがさらに念には念を入れて、新たに洗浄液を交換して、漬け込み→ペーパーウエスでエアーブローをまた何度か繰り返してください!



今回使用したブレーキ用洗浄液は速乾性なんで、洗浄液が蒸発する際に気化熱でかなり冷たくなります

そのときに、冷えすぎて結露してしまう場合があるので、ドライヤーで暖めてください!

暖めることで、結露防止とベアリング内に残った洗浄液の残留を防止できます

ここまできたら、完全に近いくらい脱脂できていると思います。

最後に、ベアリングの内径に合うサイズのやわらかい素材の棒で内側の穴にはめて下さい!

そこで、アウター側を回してゴロツキ感があるかどうか、試してみてください。

ベアリング脱脂について考える…。

ここではいろんな方向に若干負荷を掛けた状態で試験してください!

ゴロツキが無い場合は合格で、ある場合はもう一度洗浄してみてください!

ちょっとグリスが残っているだけで、ベアリングのボールの一つだけグリスの抵抗で回らずにゴロツクってことが良くあります

それでも駄目な場合は、初期不良なのでこの場合は諦めてください!


ここまでくれば、脱脂完了で自分のお好きなベアリングオイルをお試しください!


今度、機会があればベアリングオイルについても書いてみたいと思います。

なんせ、イグジストが新品で買えるくらいケミカル剤にお金掛けているので…。


それでは、今年も何かとよろしくお願いします!!




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この記事へのコメント
はじめまして、kohと申します。

ふぁんふぁんさんのblogを見てベアリングを追加したのですが・・・脱脂だけでも相当な手間隙がかかってるんですね(汗)

簡単に脱脂してしかも床にベアリングを落としてしまったので、ちょっと気掛かりです・・・orz

予備もあるのでそちらで色々試してみようと思います。
これからも拝見させていただきますので、よろしくお願いします。
Posted by koh at 2009年01月08日 20:58
はじめまして、リソパパと申します。

足あとから失礼します。

大変興味深い内容でじっくりと読ませて頂きました。

チューニングも奥が深いですねぇ…。リールチューンの際には参考にさせていただきます。

それとお気に入り登録させてください。

またお邪魔します。
Posted by リソパパ at 2009年01月10日 00:01
はじめまして
ベアリングの脱脂でここまで工程を解説されるのはすごいですね

私もベアリングのチューンを始めて間もないですが、
いろいろ試しています。
いまは、マイクロロンに手をだしてみたり…

私の場合、バスなので、そこまで繊細さは必要ないようにも思いますが…

オイルチューンも順次公開されるのですか?
興味ありますが、ふぁんふぁんさんが膨大な(!!!)お金をかけて得られた
情報なのでなかなか簡単に教えてくださいとは言いにくいですね。

また拝見させていただきます。
Posted by ポリ at 2009年01月10日 14:53
こんばんわ!

凄い!素晴らしいです!

僕はシュルシュル音が嫌いなので
IOSオイルで軽くグリスを流すだけですが
ここまで完璧にすれば異音も少なさそうですね~!

車の部品はよく分からないんですが
トランスミッションとかタイヤの軸なども
レースとなるとリールのようにチューニングしたりするんですか?
Posted by konn at 2009年01月10日 22:13
難しそう
Posted by グレイ at 2011年11月25日 08:30
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